聖霊の教会

 「主のいつくしみ」とは対照的に、非常に文字数も内容も多い作品です。最初に読んだ時に、文字数の多さに「どうやって曲にしようか」と悩みました。この文字数に、音楽がリードする有節の曲を付けるのは不可能だと思い、少ない動きの旋律の上で語るように歌う形を選びました。少ない旋律の動きを印象的にするために、いわゆるヨナ抜きと呼ばれる、半音を含まない音階を旋律に用いています。これはケルト音楽にもある音階なのですが、なんと作詞者の洗礼名はアイルランドの守護聖人であるパトリックだったそうです。そこまで考えていたわけではないので、この偶然にとても驚きました。パッと見はとても長い曲ですが、構成はa-a'-b-a'という二部形式(サッと思いつくところでは「早春賦」のような形)で、少ない音楽素材によっていますし、メロディーも動きの少ないものですから、実は曲そのものは4曲の中で一番覚えやすいと思います。

外山 愛

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