指揮者の外山です。少しパイプオルガンの紹介をしてみたいと思 います。
(僕もオルガンはかじった程度なので、あまり自信がありませんが)

Q1 パイプオルガンって、どんな楽器なのでしょうか。
Q2 何であんなに大量のパイプがあるのでしょうか。
Q3 なぜ鍵盤が2段あるのでしょうか。
Q4 なぜパイプオルガンが必要なのでしょうか。

A4:第二バチカン公会議の「典礼憲章」では、パイプオルガンについて次のような言及があります。「パイプオルガンは、その音色が、教会の祭式にすばらしい輝きを添え、心を神と天上のものへ高く揚げる伝統的楽器として、ラテン教会において大いに尊重されなければならない。(120)」 な〜んか、「音がでかいから導入された楽器が随分地位を上げたもんだ」と皮肉を言いたくなりませんか?歴代の技術者達の知恵と努力の結晶、という事でしょうね。とにかく、典礼憲章において直接名指しされる楽器はパイプオルガンだけです。後は「他の楽器(中略)神の礼拝に取り入れる事ができる。(121)」と、電子オルガンもギターも打楽器もひとくくりにされて、パイプオルガンに比べればかなり低い扱いを受けています。
さらに、祇園教会のオルガンは純国産のオルガンです。日本にある大きなオルガンは、大体外国製です。福音と信仰の文化内受肉が叫ばれる今、日本の教会は、大変な努力によってミサ典書の翻訳を進め(さらに今改訂翻訳が完成しつつあります)、日本人作曲による日本オリジナルの聖歌を備えるに至りました。そのような中で、純国産のオルガンを持っている事の意味はとても大きいと思います。
パイプオルガンは非常に高価な楽器です。また、メンテナンスにもお金がかかります。さらに発音体の位 置は変えられませんし、音量の調節も難しいですし、場所も取ります。教会における利便性の事を考えれば、電子オルガンの方が全ての面 で勝っていると言えます。また、世界の人口の半分が1日500円以下で生活しているいる中で、教会がそんな高価なものを持つべきではない、という意見もあります。私はこれらの意見を否定するつもりはありません。なぜなら一理も二理もある意見だと思うからです。決して賛成もしませんが。
それでも私は、オルガンが設置された今(設置を検討している段階ならば大いに議論が必要でしょうが)、あえて後ろ向きな事を考えようとは思いません。むしろ、素晴らしいオルガンによってミサが伴奏される事 に感謝しながら、そのオルガンに恥じない歌声を捧げたいと思っています。