指揮者の外山です。少しパイプオルガンの紹介をしてみたいと思 います。
(僕もオルガンはかじった程度なので、あまり自信がありませんが)

Q1 パイプオルガンって、どんな楽器なのでしょうか。
Q2 何であんなに大量のパイプがあるのでしょうか。
Q3 なぜ鍵盤が2段あるのでしょうか。
Q4 なぜパイプオルガンが必要なのでしょうか。

A1:オルガンの起源は古く、現在のオルガンは、紀元前3世紀頃の「水オルガン(水を動力源としたパイプオルガン)」に由来します。しかし、ローマ帝国においては円形闘技場でキリスト者を殺害する時に奏でられた楽器で、ローマの大火やキリスト者迫害で悪名高いネロ皇帝は、水オルガンの演奏がとても上手だったそうです。またその他には、王侯貴族の食事や宴会において演奏されていたようです。
12〜13世紀になり、ヨーロッパ各地で大聖堂が建設されると、この巨大な空間をカバーする音量 を持つ楽器が必要になりました。そこで、機械的な送風システムを持つ(とは言っても、ふいごを操作して送風システムに風を供給するのは人間でしたが)パイプオルガンが着目されたのです。つまり、パイプオルガンの教会デビューは「聖なる音色を持つから」ではなく、単に「音がでかかったから」という理由でした。 その後オルガンは建造技術の進歩に伴い徐々に楽器としての地位を高め、現在は教会のみならず、コンサートホールなどにも設置されています。
パイプオルガンのシステムは極めて複雑にできていますが、概念的に捉えると「送風機」「鍵盤」「パイプ」の3つに分ける事ができます。送風機に溜められた空気は、パイプに流れ込む事でパイプを振動させ音が鳴ります。それをコントロールするのが鍵盤です。つまりドレミファソラシドを見てみると、ドの音の鳴るパイプ、レの音の鳴るパイプ、ミの音の…という8本のパイプがあり、どのパイプにどのタイミングで空を送り込むかを鍵盤でコントロールするのです。こうして見ると、パイプオルガンは「楽器」というよりは「システム」という印象の方が強い感じがしますね。