栄光の讃歌(1)―歌詞と聖書―

(1)-2
 では、第1ブロックを見てみましょう。

   天のいと高き所には神に栄光、地には善意の人に平和あれ。

 感謝の賛歌と同様に、栄光の賛歌も天使(天の大軍)の歌声で始まります。ルカ2:8-14を見て下さい。キリストの誕生を告げる天使たちの、喜びに満ちあふれた歌声によって栄光の賛歌は始まります。

    われら主を誉め、主を称え、主を拝み、主を崇め、主の大いなる栄光の故に感謝したてまつる、
    神なる主、天の王、全能の父なる神よ。
    主なる御独り子イエズス・キリストよ。神なる主、神の子羊、父の御子よ。


 1番複雑なのがこのブロックです。(「主なる御独り子〜」は、このブロックには入らないという考えもありますし、むしろそちらが主流かも知れませんが、)登場人物は「われら」「父なる神」「イエズス・キリスト」の3人です。つまり、このブロックは父と子に対する語りかけである、と言うことができます。
 「われら」はこのように語りかけます。「主をほめ、主を称え、主を拝み、主を崇め、主の大いなる栄光の故に感謝したてまつる。」そして、「これはあなたに言っているんですよ」という風に「全能の父なる神」と「主なる御独り子イエズス・キリスト」に呼びかけます。「神なる主、神の子羊、父の御子よ」というのは「主なる御独り子イエズス・キリスト」についての説明です。詩的な美しさを無視して意味だけ通 じやすくこのブロックを言い換えると、こうなります。

  全能の父と、神なる主・神の子羊・父の御子であるところの、主なる御独り子イエズス・キリストよ。われらは(あなたがたを)ほめ、たたえ、拝み、あがめ、その大いなる栄光の故に感謝したてまつる。

  このように、このブロックは先ず天使の歌声で始まり、次いで御父とキリストに対する感謝の呼びかけがなされます。非常に回りくどい言い回しの上に過剰な形容がなされているので、今なされている形容は何にかかっているのか、よく整理して頭に入れるようにしてください。

【外山 愛】