謝の讃歌(1)―歌詞と聖書―

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 ではどのような理由で「天使の歌声」と「人間の歌声」という対比的な箇所が選ばれたのでしょうか。感謝の賛歌成立の歴史を見てみますと、成立の年代が違うのです。前半の部分は4世紀にはすでに東方教会の広い地域でミサの中で使われていました。これが5世紀に西方教会に持ち込まれ、後半部分が付け加えられたのです。
 ですがこのコントラストには、「成立の年代によってたまたま違うものがくっついた」という以上の意味が、典礼の中で感謝の賛歌を歌う時に見えてくるのです。その鍵は叙唱にあります。詳しくは「感謝の賛歌(2)(典礼の中で) 」をご覧下さい。


【外山 愛】