平和の讃歌

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 先に述べたように、今は司祭が1度「パキッ」と割るだけですから(厳密にはさらにもう1度割って、破片をカリスに入れますが)、その行為だけでは味気ないと言えば味気ないものです。「いちいち割らないでも、そのまま食べたらいいじゃん」という印象を受ける方もいらっしゃるかも知れません。でもあれは食べやすいサイズにするために細かくしているのではなく、「裂いている」のです。最後の晩餐の時にキリストがパンを裂いて弟子たちに渡したように。また、十字架上でキリストご自身が引き裂かれたように。平和の賛歌を歌う時、私たちのために全てを捧げる事を惜しまれなかったキリストの深い深い愛を思い起こし、感謝しながら、聖体拝領するための心の準備をなさってはいかがでしょうか。
【外山 愛】