きっかけは「金曜ミサ」
 今から30年以上前、夫に気兼ねして日曜日のミサになかなかあずかれない若いお母さんたちのためにと、金曜日のミサが始まりました。そのミサでオルガンを弾いて下さいと依頼されたのが、聖歌グループを作るきっかけになりました。楽譜を見ながら歌える人を1人でも多く育てたいと思った私は、毎週金曜日、ミサの後に聖歌の指導を続けました。
 それから約10年ほど経った頃、「日曜日のミサでも聖歌隊が欲しい」という要請が高まり、一方で主として金曜ミサに参加しておられた若いお母さん方も、子どもの成長とともに主日ミサに移行するようになり、現在の形が定着していったのです。

聖歌はみんなで歌うもの
 実は、信者さんのグループで聖歌隊を組織し、しっかりと活動している教会というのは、中四国ではあまり例がないのです。規模の大きな教会でも、いわゆる音楽の「専門家」が聖歌を歌っておられるところがほとんどです。
 それだけに私は、祇園教会の聖歌隊は、とても貴重な存在だと思っています。なぜなら、聖歌は「聖歌隊が唱うもの」ではなく、ミサに参加した信者全員が心を一つにして、歌という形で祈りを捧げる大切な行いだからです。
 「唱うことは2度祈ることである」。私が大切にしている言葉の一つです。歌は祈り。だから「なかなかうまく歌えなくてノ」と言う人に対しては、いつも「人に対して歌うのではなく神様に対して歌っているのよ」と励ましの声をかけています。

「働き人」を育てる
 また信者の皆さんにも、ぜひ上手下手など気にせず、聖歌隊を先導役に、心の底から、お腹の底から声を出して歌ってほしいと願っています。
 それにしても、気がつくと、随分の歳月が経ちました。何よりの喜びは、「若手」として聖歌隊に加わった人たちの中から、現在の教会を支える「働き人」が数多く育ってくれたことです。これからも、聖歌隊が祇園教会の元気の源の一つとして継続、発展できるよう、微力を尽くすつもりです。